EDにならないためのポイント

多くの紳士諸兄にとって、男性機能の低下というのは、女性にはわからない深刻な悩みなのです。
男性機能の低下を、正式にはErectile Dysfunction、一般にEDと略して言われています。
日本語では「勃起障害」や「勃起不全」と訳されることが多い言葉です。
EDに悩む男性は意外にも多く、日本人の成人男性のうちで四人に一人の割合と言いますから、驚くべき数字です。中等度や軽度のEDを含めますと、実に日本人男性の八割以上がEDの悩みを抱えていることになります。

EDになる男性の年齢構成では、五十代や六十代が多くを占めていますが、三十代や四十代でも少なくないという報告があり、若い世代からの医師への相談も増えつつあります。もはやED治療は、高齢者だけの問題ではありません。

EDはどのようにして起こるのでしょうか。
男性器の勃起には、神経と血管が正常に働いているかどうかによります。性的刺激が神経を通じて男性器に伝わると、血液が流れこみ、大きく膨らんで勃起する状態が持続します。ところが、EDになると、動脈が正確に広がらないので、血液が十分に流れこまなかったり、神経のどこかにトラブルがあって硬くなるのに時間がかかってしまい、勃起が長く続けられなくなってしまうのです。

EDにならないためには、EDになりやすいリスクを防ぐことです。EDになりやすい原因には以下のようなものがあります。
まず第一に、若い人に生じやすい心理的な負担によるストレス。過労や睡眠不足、家庭内の不和などのトラウマや、なんらかの欲求不満や不安によって引き起こされやすいものです。
第二に、加齢によるもの。
高齢になると、動脈硬化を起こしやすいので血管障害がEDにつながります。
第三に、糖尿病や心臓病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病によるもの。
喫煙や飲酒の過剰もEDの原因となります。
第四に、脳出血、脳腫瘍、脳外傷、パーキンソン病、アルツハイマー病などの神経系のトラブルによるもの。
第五に、前立腺がん、膀胱がん、直腸がんなどの摘出術で、その周囲にある血管や神経を損傷してしまった場合です。交通事故などによる脊髄損傷もEDになりうる要因です。

その他には、前立腺肥大などの泌尿器科系の疾患や腎不全、陰茎の先天性の疾患などがあります。加齢によるEDでも治療ができますし、第四以降の原因によるものはそもそも、その病気を治療することが先決となってきます。EDになりやすい一番のリスクは、第三の生活習慣病によるものですので、お酒やタバコを控える、規則正しい生活をするなどを行えば、ED治療に効果が期待されます。

ED治療として有名なのは、まずバイアグラです。
バイアグラは血管を膨張させる働きで勃起を促すことができますが、性的刺激が直前にないと効果が現れないので、性行為の一時間前に服用するのが望ましいのです。食事の直後やアルコールとの併用は控えましょう。
バイアグラには副作用の懸念もありますので、服用に当たっては医師に相談しておきましょう。

バイアグラの他にED治療の薬として知られているのが、レビトラやシアリスです。
レビトラは、効き目が早いのが特徴で、バイアグラのように食事をした直後であっても効果が半減したりはしません。レビトラは即効性かつ勃起能力がかなり高い効果的なED治療の薬として名高いですが、効用には個人差が見られることがあります。また一錠につき二千円という値段もなかなか割高であるのがネックです。レビトラは、他の薬との飲みあわせで副作用が生じることがあります。

シアリスは効果が三十六時間と比較的長持ちするのが、人気を得ているED治療の薬です。シアリスは血管の筋肉をゆるめて血流量を多くするものです。シアリスのいいところはEDの原因に多い、糖尿病などの生活習慣病や脳神経障害などによるものには効果が高いのですが、心理的なストレスによるEDには効果が薄いとされています。効果が持続するからといっても、シアリスを毎日服用するのは危険です。

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